経営業務の管理責任者はいらなくなる?
2018年06月21日(木)3:50 PM
建設業許可サポートセンター石川、行政書士の宮田です。
経営業の管理責任者(以下:経管)について国土交通省で要件の見直しの方向性で話合われていま
す。
経管とは、その営業所において、営業取引上対外的に責任を有する地位にあって、建設業の経営業務
について総合的に管理し、執行した経験を有した者をいいます。
許可要件に必要な為、経管の要件を満たさずに許可がとれないといったこともあります。
また最近では、要件の範囲が拡大されこともあり、以前よりも多少は要件を満たすことができやすく
なっています。
その経管の要件の必要性について検討されています。
会社の規模により以下のような意見があるようです。
●専業の 大手建設会社 ⇒ 特に必要性を感じない。どちらでも良い 。
●地方建設会社 ⇒ ペーパーカンパニーや不良不適格業者を排除するためには不可欠、経験
年数5年以上を3年以上に緩和すべき。
●兼業の 大手建設会社 ⇒ 求められる経営経験年数が長く、人材の確保が困難。
それぞれの立場によってだいぶん意見が違います。
もしパブコメなどの意見を集約させると、どちらかというと規制緩和の方向になりそうな印象です。
もしかすると、その先には経管がいらなくなる、という日がくるかもしれません。
大手建設会社はおいといて、経管は将来的には建設業の特殊性を考えるとさらに重要になると考え
ます。
一方、経営力がある人材が建設業に参入する際の障壁になっていることもありえます。
今後、調和のとれた話合いを期待したいと思います。